磯野家からの手紙
日付:2016.10.14 カテゴリー:お知らせ what's new
9月19日のブログで海猫屋ストーリーとしてご紹介した創業者の磯野進氏のお孫さんにあたる磯野宇市様から丁寧なお手紙を頂戴しましたのでご紹介します
新聞で海猫屋閉店の記事をみてお手紙をくださったそうです(先日読売新聞が全国版でとても大きな記事を書いて下さいました)
子供のころにはこの蔵で従弟さんたちと遊んだ思い出や、おばあ様にしかられ蔵にいれられたことなど、子供らしい思い出が綴られていて、この建物が(旧)磯野商店であったことの重さと思いを深めました。
倉庫が海猫屋として40年間昔のまま残していることに筆舌に尽くしがたい誇りを感じていましたと綴られており、私どもも思わず胸がつまる思いでした.。
以下お手紙をを書きうつさせていただきます
『十月も半端、ぼつぼつ雪の便りが聞こえてくる時候となりました
ご健勝のこととお喜び申し上げます
見ず知らずのものが突然お便りし、さぞ驚かれたことと存じますが、新聞紙上に「海猫屋閉店」の記事をみて早速ペンを執った次第です
小生、進の孫として1930年、色内町5-1磯野商店で誕生し、小学2年生まで東京浜松町で乳母に育てられ、祖父進の危篤の報せで又小樽に戻りましたが、子供の頃よく元倉庫で(1~3階)従弟等と遊んだものです。
東京から小樽花園小学校に転校して時、新しい学校になじめず不登校で祖母に倉にいれられたことが忘れられません
その海猫屋が昔の姿のまま残っていることに筆舌に尽くせぬ誇りを感じておりました
一度も面接してお話できなかったこと、今となって後悔しております
長い間大切に維持されてきた増山様に心から感謝申し上げます
40年もの間本当に御苦労さまでした
最上町の菩提寺にお参りする度に必ず海猫屋の方にも足を伸ばしていたのですが老齢の身ではそれもかなわず、お逢いすることもなく閉店とは淋しい限りです
3年前か重三郎一家がお訪ねいたとの事、その前に東京の従妹もお邪魔したと話しておりました(私も若い頃2回ほど)
もっと親しくお訪ねするんだったと後悔しております
つまらぬ事を並べましたがどうぞ閉店後もご健康に留意されますよう
一言旧倉庫を守って下さったことに感謝しお礼と致します
ご家族様の一層のご健康をお祈り致します 磯野 』