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小島一郎氏との再会

日付:2016.10.19  カテゴリー:お知らせ what's new

『誠さん、長い間海猫屋をつづけてくれてありがとうございました』再会での開口一番小島氏は深々と頭を下げていました

やっぱり、この日のことはどうしても書き留めておかなくてはならないという気持ちです

誠、小島&me

海猫屋の原点でもある北方舞踏派の創設メンバーのひとりである小島一郎が、先週丹波篠山から来てくれました
閉店前にどうしても海猫屋とマスターに会いたいと思ってくれたのでしょう
40年前の海猫屋の開店に携わり、北方舞踏派が去った後もひとり小樽に残り万象館を創設、踊りつづけました

誠&小島店内

閉店を知らせての一泊二日の短い滞在でわずか2~3時間の会話でしたが、マスターと二人の顔を並べてみていると胸がいっぱいになりました

海猫屋がなくなることは本当は誰よりも寂しいのは彼に違いないのだけどそれよりなによりマスターとわたしのこれからの人生そのものを応援してくれている想いを強く感じました
数え切れない想いを共有してきたからの関係でしょう

ただ元気でいてくれればいい、幸福でいてほしい、と願える人がいるほど人生の贅はありません。

で誠小島外

小島氏との出会いはわたしにとっても35年以上もたちます。20代前半に東京からの旅で偶然と通りかかった万象館に宿泊したのが縁です
その後数年以上経って私が小樽人となるのです

誠小島外遠景

今もなお仕事を続けながら踊り続けている小島氏に心からの敬意を、そして感謝を伝えるためうまく文章になりませんが書き留めました

小島さん、幸ちゃんありがとう!お元気で!

小島氏去る

 

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《気配》たちとの対話

日付:2016.10.17  カテゴリー:お知らせ what's new

誰もいない夕方。《気配》達と対話する。

とてもとても長い間の海猫屋の住人たち

私たちを見守りマスターを主人(あるじ)として敬意をもって支えてきた彼らと。


とても秘密めいたとも、とてもプライベートともいえる親密な時間。

言葉ではなく、でも、確かに通いあっている。贅沢な、とても贅沢な時間

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OBOG集合

日付:2016.10.16  カテゴリー:お知らせ what's new

今月になって以前海猫屋で働いていたスタッフが顔をだしてくれています。30年前のスタッフ、20年前のスタッフ、それぞれがそれぞれの人生を歩んでいることを確認し合えるのは嬉しい時間です
海猫屋は彼らにとってはどこかふるさとのような、帰ってくる場でもあったし、マスターも私も息子や娘を迎えるような気持ちでもありました

昨夜はこの10年前後のOBOGの同窓会のような会でした。
この日のために仕事の都合をつけて集まってくれました
遠い道内や東京からも!みな全国各地で仕事をしています


一緒に働いたことはなくても誰かと誰かは繋がっていて、あんなことやこんなことがあったねという会話を聞いていて私も幸福な気持ちになりました

OBOG履歴書

皆の履歴書が残っているので昔の自分と再会!激変しているメンバーもいて大ウケ。

 

OBOGキッチン
キッチンの中で懐かしい思いを共有したり、これって昔からここにおいてあるよねとか、何十連勤したとか(今のご時勢なら超ブラック!ほんとにごめんなさい)そんな話で盛り上がりました

OBOG集合

 

彼らが学生時代に海猫屋で出会って、私も彼らからたくさん教えられました
ほんとに誇らしいスタッフたちです
なんといってもあのマスターについてきてくれただけでもスゴ~イと思ってしまいます

OBOG2階

ほんとうにみんなに感謝!

この日これなかったスタッフたちも!
みんなの幸福をほんとうに本当に心から願ってやみません♪

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磯野家からの手紙

日付:2016.10.14  カテゴリー:お知らせ what's new

9月19日のブログで海猫屋ストーリーとしてご紹介した創業者の磯野進氏のお孫さんにあたる磯野宇市様から丁寧なお手紙を頂戴しましたのでご紹介します

新聞で海猫屋閉店の記事をみてお手紙をくださったそうです(先日読売新聞が全国版でとても大きな記事を書いて下さいました)

子供のころにはこの蔵で従弟さんたちと遊んだ思い出や、おばあ様にしかられ蔵にいれられたことなど、子供らしい思い出が綴られていて、この建物が(旧)磯野商店であったことの重さと思いを深めました。

倉庫が海猫屋として40年間昔のまま残していることに筆舌に尽くしがたい誇りを感じていましたと綴られており、私どもも思わず胸がつまる思いでした.。

 

封書」

以下お手紙をを書きうつさせていただきます

『十月も半端、ぼつぼつ雪の便りが聞こえてくる時候となりました
ご健勝のこととお喜び申し上げます
見ず知らずのものが突然お便りし、さぞ驚かれたことと存じますが、新聞紙上に「海猫屋閉店」の記事をみて早速ペンを執った次第です

小生、進の孫として1930年、色内町5-1磯野商店で誕生し、小学2年生まで東京浜松町で乳母に育てられ、祖父進の危篤の報せで又小樽に戻りましたが、子供の頃よく元倉庫で(1~3階)従弟等と遊んだものです。
東京から小樽花園小学校に転校して時、新しい学校になじめず不登校で祖母に倉にいれられたことが忘れられません

その海猫屋が昔の姿のまま残っていることに筆舌に尽くせぬ誇りを感じておりました
一度も面接してお話できなかったこと、今となって後悔しております

長い間大切に維持されてきた増山様に心から感謝申し上げます
40年もの間本当に御苦労さまでした
最上町の菩提寺にお参りする度に必ず海猫屋の方にも足を伸ばしていたのですが老齢の身ではそれもかなわず、お逢いすることもなく閉店とは淋しい限りです

3年前か重三郎一家がお訪ねいたとの事、その前に東京の従妹もお邪魔したと話しておりました(私も若い頃2回ほど)
もっと親しくお訪ねするんだったと後悔しております

つまらぬ事を並べましたがどうぞ閉店後もご健康に留意されますよう

一言旧倉庫を守って下さったことに感謝しお礼と致します
ご家族様の一層のご健康をお祈り致します             磯野 』

手がm2手紙

 

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海猫屋さん

日付:2016.10.03  カテゴリー:お知らせ what's new

海猫屋クローズのお知らせをしてから、ちょっと今までと違う感覚です

海猫屋という存在が私達の手を離れ、独立した意思を持ち始めたと感じているのです

いままではマスターが生みの親育ての親的な存在でしたけど、今はプライドをもった『海猫屋』として自立し存在しているのですよ
そして私たちに(感謝)のような温かい空気で包んでくれています

ウミネコ行列IMG_5501

営業中は喧騒で感じないのですが、お客様が引けた閉店後の深夜になると、私達と(海猫屋)との対話の時間がはじまります

磯野商店の赤煉瓦倉庫として生まれたときのこと、そして海猫屋と名づけられてからの40年間、本当にたくさんの方を迎えた思い出を彼(海猫屋)の方から語りかけてくれます

人の住まなくなった住居はエネルギーを失い急に色褪せますよね
建物には意志があります
人格すら感じます

私は今、自分たちの手を離れ(海猫屋)としてのプライドをもつ彼”海猫屋さん”に敬意をもち、見守り見送りたいと感じています
どうか海猫屋を愛してくださるお客様のご来店をお待ちします
まことかほる1森夫妻と

今週末もお陰様で大勢のお客様が来てくださり、お待たせしたり手間取ったりするのを温かい気持ちで許して下さったお客様に感謝です
(何分、料理を担当しているのはお昼はみゆきシェフ1人、夜はマスターの1人で担当している個人経営の小さな稼業です。ご理解ください)

今マスターはじめ私たち家族、スタッフは40歳の海猫屋さんと共に今とても貴重な時間をすごさせてもらっています
決別を決めた家族との限られた時間をすごしているような、とてもプライベートな時間だとも感じています
(不謹慎というかお客様に失礼なのは承知で言ってしまうと、海猫屋からの語りかけを独占したいとさえ思うのです。だから誰もいない深夜がロマンティックで貴重な時間なのです)

海猫屋さんはお客様の思い出の場であると同時に、私たちにとっては身内であり家族であり同志であり、時に戦友でもあったかけがえのない存在です
そんな贅沢な我侭をどうか温かい気持ちでご理解くださればありがたいです

 

海猫屋とマスターと私のスリーショットで撮った写真って1枚もないことに気づきました!
穏やかな秋の日の今日、友人が撮ってくれたプライベートショットを初披露です


まことかほる2まことかほる3

 

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