2009.04.30
どんなワインでも初めて抜栓するときはワクワクしますが今回はなおさらでした
小樽から車で2時間位の距離、蘭越町にある松原農園のワインです その年の天候などをほぼ共有しているブドウ畑はただそれだけでも親しみを感じます
ワインと一緒に「松原農園だより」が同包されていて造り手の松原さんの想いと農園の様子が細かく綴られています
「ありふれた食材を使った家庭の風景。そういう席で『ワインでもあけるか』と手にとってもらえるワインこそが私が目指すことができるものです それほど特別なモノではない、家庭の日常の生活に溶け込んだワイン。そして身近な人への心を込めたおもてなしのワイン。それ以上のモノを造ろうとは思っていません」
「私は『美味しいテーブルワイン』を造れる農夫になりたい。」
「農業とは、その土地を心底愛することに他ならない、と私には思えます」
これらの言葉のとおり、開けたワインは造り手の松原氏が、気候や土壌などその土地の様々な現象と密接にむすびついた自然条件と真摯に向かい合っていることが想像でき、収穫年の葡萄と自分らしさが見事に表現されていました
ワインは人が造るモノ、と改めて感じ入りました
ホワイトとグリーンのアスパラを使った家庭料理とあわせてみました
ビネガーの利いたサラダや普通にお醤油とワサビで食べるお刺身とも。
松原氏が目指す、どんな料理も邪魔をしないというのは、実は一番難しい料理の応援なのだなと実感したワインでした
今月中にはニセコの近くにあるこの農園を目指し車を走らせてみようかなという気持ちになっています
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